圏外でも使える犬用GPSトラッカー:電波のない場所で愛犬の居場所を確認する方法
多くの犬用GPSトラッカーは携帯の電波と月額契約が必要です。圏外でも実際に使えるもの(LoRaトラッカーや猟犬用の専用システム)の特徴と森での挙動、そしてNelosで圏外でも愛犬の居場所を確認する設定方法を解説します。
AirTagとGPSトラッカーは、同じものの別バージョンのように比べられがちですが、実は違います。AirTagはAppleデバイスが行き交う場所ならどこでも落とし物を見つけられる優れたしくみです。GPSトラッカーは自分で位置を測位し、それをあなたに送ります。街や電波から離れた場所では、この違いがどちらが役立つかを決めます。
| AirTag | LoRa GPSトラッカー+Nelos | |
|---|---|---|
| 位置の決まり方 | 近くのAppleデバイスが検知し、そのデバイス自身の位置を報告 | 内蔵のGPS受信機で測位 |
| 位置の届き方 | 見知らぬ人の端末とAppleのサーバーを経由してインターネットで | LoRa無線で、トラッカーからあなたの無線機へ |
| 最新の位置を要求できる? | できない(誰かの端末が最後に送った報告を見る) | できる(更新ボタン、数分ごとの自動問い合わせ、より頻繁に問い合わせる探すモード) |
| 人がいない場所 | ほとんど役に立たない | 無線の届く範囲なら使える |
| 携帯の電波がない場所 | 報告がどこかでインターネットに届くときだけ | 使える |
| 大きさ・価格・電池 | コインほどの大きさ、安価、電池は約1年 | 大きめ、高め、充電式で持ちは数か月ではなく数日 |
| 準備 | iPhoneならほぼ不要 | 対応無線機とトラッカーを用意し、Nelosで一度設定 |
| 得意なこと | 鍵、バッグ、荷物、人の多い場所での落とし物 | 電波のない場所で、近くにいる犬・子ども・持ち物 |
AirTagは小さなBluetoothビーコンで、GPSもSIMもありません。あなたから離れていると、 Appleの「探す」ネットワークに参加している近くのiPhone、iPad、Macが匿名で信号を拾い、 そのデバイス自身の暗号化された位置をAppleに送ることで、あなたの地図に表示されます。 近づけば、対応iPhoneが超広帯域を使って正確な場所まで案内してくれます。
Appleデバイスは世界中に非常に多いため、都市、空港、電車など人が行き交う場所では驚くほどよく機能します。 安価で電池は約1年もち、設定はタップひとつ。なくした鍵や、別の空港へ行ってしまったスーツケースを探すなら、AirTagに勝るものはまずありません。
このしくみは、屋外では限界にもなります。人のいない山道、森、離れたキャンプ場では、何時間もAirTagの信号が届く距離にAppleデバイスがないかもしれません。 ようやく誰かが通っても、その報告をインターネットに送るには、やはりどこかで電波が必要です。そしてAirTagに「いまどこ?」とたずねることはできず、次に誰かが通るのを待つしかありません。
ペットや人の場合は、さらに2つの点が大切です。AppleはAirTagを持ち物を探すために設計しており、ペットや人の追跡用ではありません。 また、ストーカー対策として、持ち主から離れて別の人と一緒に移動しているAirTagは音を鳴らしたり、近くのiPhoneユーザーに通知したりすることがあり、Androidスマートフォンでも検出できます。 重要な安全機能ですが、迷子の犬に付けたAirTagは、あなたの役に立つより先に、犬を見つけた人に通知を出すかもしれません。
GPSトラッカーは自分の衛星受信機を持ち、空が見えていれば常に自分の位置がわかります。問題は、その位置をどうあなたに届けるかです。 Nelosでは、トラッカーが長距離・低消費電力の無線LoRaで、あなたが持つ小型の対応無線機と通信し、その無線機はスマートフォンとペアリングされています。 スマートフォンがトラッカーに位置を問い合わせ、トラッカーが答え、Nelosがオフラインマップに表示します。見知らぬ人のスマートフォンも基地局も関わりません。
つまりこれは能動的なトラッカーです。必要なときにいつでも最新の位置を要求でき、探している間はより頻繁に更新する探すモードを使え、 トラッカーがエリアを出たら知らせるセーフゾーンも設定できます。その代わりに制約となるのが通信距離です。使えるのは無線同士が届く範囲までで、 地形に左右され、リピーターで広げることはできますが、「世界中どこでも」ではありません。詳しくは LoRaによるGPSトラッキングのしくみをご覧ください。
街なかなら、首輪のAirTagが、iPhoneを持つ誰かに保護された犬のもとへ導いてくれることもあります。 しかし森や農地、キャンプ場のまわりでは、検知してくれる人がまずいません。そこでは、直接問い合わせられるGPSトラッカーのほうが役立ちます。 犬用の専用システムも含めた選択肢は携帯の電波が届かない場所で犬の居場所を確認する方法で紹介しています。
AirTagは遊園地に置き忘れた子どものリュックを探すのには役立ちますが、子どもの居場所を確認するためのものではなく、更新を要求することもできません。 キャンプ場、林間学校、フェスにいる子どもには、問い合わせができるGPSトラッカーを、子どもにも理由を伝えたうえで使うほうが向いています。 圏外でも使える子ども用トラッカーについて保護者が知っておきたいこともご覧ください。
街なかのスーツケース、パソコンバッグ、自転車なら、たいていAirTagのほうが賢い選択です。LoRa GPSトラッカーが活きるのは、 数日がかりのハイキングのリュック、カヤック、人里離れた登山口に停めた車など、グループと一緒に圏外へ行く装備を、キャンプ地から確認したいときです。
この2つはライバルではありません。鍵や荷物にはAirTagを付け、アウトドアに出かけるときは犬や子どもにGPSトラッカーを付ける家族はたくさんいます。 落とし物が主に街なかなら、まずAirTagから。電波も人も少ない場所で過ごすことが多いなら、NelosとLoRa GPSトラッカーがAirTagにできない部分を補います。 携帯回線や衛星のトラッカーも含めた全体像はSIMも電波もいらないGPSトラッカーをご覧ください。
ありません。AirTagはBluetoothと、近くの対応iPhoneとの間で正確な方向を示す超広帯域(UWB)を使います。地図上の位置は、AirTagを検知した近くのAppleデバイスが報告する、そのデバイス自身の位置です。
AirTag自体にSIMは不要です。ただし位置があなたに届くのは、近くのAppleデバイスがAirTagを検知し、その報告をインターネットに送れたときだけで、確認するあなたにも通信が必要です。人が少なく電波のない場所では、更新はまれか、まったくないこともあります。
多くの人が使っていて、街なかでは役立つこともあります。ただしAppleはAirTagをペットではなく持ち物用に設計しており、GPSもないため、人のいない山道や田舎では一度も検知されないかもしれません。また、持ち主から離れたAirTagは近くのiPhoneユーザーに存在を知らせることがあります。屋外を歩き回る犬には、GPSトラッカーのほうが向いています。
一概には言えません。AirTagは安く小さく、鍵や荷物、人の多い場所での落とし物に向いています。電波も人も少ない場所で、近くにいる犬や子ども、持ち物の最新の位置を問い合わせたいなら、NelosとLoRa GPSトラッカーのほうが向いています。
いいえ。Nelosは独立したアプリで、Appleとは提携していません。Nelosのトラッカーは「探す」ネットワークを使わず、位置はトラッカーとあなた自身のLoRa無線機の間でやりとりされます。
AirTagおよび「探す」はApple Inc.の商標です。Nelosは独立した製品であり、Appleとの提携関係はなく、Appleによる後援・推奨も受けていません。
Nelosは自分たちのLoRa無線ネットワークで対応トラッカーにGPS位置を問い合わせます。探すモードとセーフゾーンにも対応。対応ハードウェアが必要です。