圏外で犬の居場所を確認する方法

Nelos Guides · 2026年10月

人気の首輪型GPSの多くは携帯回線で位置を送るため、犬がいちばん走り出しやすい森や山、田舎で黙ってしまいます。ここでは、電波がなくても使える手段と、それぞれの得意・不得意、そしてLoRaトラッカーとNelosで圏外でも愛犬の居場所を確認する方法を紹介します。

結論から

どの首輪型GPSも、携帯の電波がなくても犬の居場所を測位できます。GPSは衛星から来るからです。 問題は、その位置をあなたに届けることです。携帯回線のトラッカーは携帯網で位置を送るので、圏外の森ではただ待つしかありません。 圏外で犬の居場所を確認するには、基地局に頼らずに位置を送る方法、つまりあなたが持つ機器への独自の無線が必要です。

いまそれができるのは、昔から猟で使われてきた受信機付きの犬用専用システムと、 Nelosのようなアプリと組み合わせるLoRa GPSトラッカーの2種類です。AirTagはまったく別の種類の機器なので、後で説明します。

森で犬のトラッカーが更新されなくなる理由

一般的な携帯回線の犬用トラッカーには、GPS受信機とSIM入りの小さな通信モジュールが入っています。 数秒〜数分ごとに位置を測位してメーカーのサーバーに送り、スマートフォンのアプリがそれを受け取ります。 ネットワークを2回通るので、首輪側も、あなたのスマートフォン側も、両方に電波が必要です。

山道やキャンプ場、農地では、そのどちらかが途切れがちです。するとアプリは最後に受け取った位置(たいていは駐車場)を表示したまま、 犬はまったく別の場所にいる、ということになります。位置を知ることと送ることの違いは GPSは圏外でも使える?でも説明しています。

選択肢を正直に比べる

携帯回線を使う首輪型GPS

電波のある場所では非常に優秀です。犬が街を横切って走っていっても、どこからでも位置を確認できます。 月額または年額の契約が必要で、圏外では止まります。犬が主に市街地や住宅地で暮らしているなら、多くの場合いまでもこれが最適です。

受信機付きの犬用専用システム

猟犬用のシステムは、首輪と手元の受信機の間を専用の無線でつなぎます。携帯回線は不要で月額もかからず、 険しい地形で遠くまで離れて働く犬のために作られています。一方で最も高価で、機器はそのシステム専用、 さらに国によって合法な機種や周波数が異なります。猟犬や使役犬には、なかなかほかに代えがたい選択肢です。

AirTagなどのBluetoothタグ

AirTagにはGPSがありません。近くのAppleデバイスがそのBluetooth信号を拾い、おおよその位置を伝えることで見つかります。 人の多い公園では意外なほどうまくいきますが、人のいない山道では検知してくれる人がほとんどいません。 また、AppleはAirTagをペットではなく持ち物用に設計しており、持ち主から離れたAirTagは近くのiPhoneユーザーに存在を知らせることがあります。 詳しくはAirTagとGPSトラッカーの違いをご覧ください。

LoRa GPSトラッカーとNelos

首輪の小さなトラッカーがGPSで自分の位置を測位します。あなたはスマートフォンとペアリングした対応LoRa無線機を持ちます。 NelosがLoRa(長距離・低消費電力の無線)でトラッカーに位置を問い合わせ、答えをオフラインマップに表示します。 SIMも月額も、見知らぬ人のスマートフォンも不要です。猟犬用システムより安価で、同じアプリでグループのメッセージや位置共有も扱えます。 通信距離は地形に大きく左右され、無線機を持ち歩く必要があります。しくみは LoRaによるGPSトラッキングのしくみで説明しています。

携帯回線の首輪 犬用専用システム AirTag LoRaトラッカー+Nelos
圏外で使えるいいえ(保存して待つ)はい(届く範囲で)近くにAppleデバイスがあるときだけはい(届く範囲で)
自前のGPSありありなしあり
継続的な料金多くの場合ありなしなしなし
届く範囲電波のある場所ならどこでも無線の届く範囲「探す」対応デバイスが通る場所無線の届く範囲(リピーターで拡張可)
向いている用途市街地・住宅地の犬猟犬・使役犬人の多い場所での落とし物キャンプ場・山道・田舎の犬

圏外での「リアルタイム」とは

携帯回線を使わないトラッカーは、どれも容量の限られた無線チャンネルを共有しています。 そのため、遠く離れた場所から1秒ごとの連続した軌跡をスマートフォンに送り続けるものはありません。Nelosでは次のようになります。

  • スマートフォンは標準で各トラッカーに数分ごとに位置を問い合わせます。バックグラウンド接続をオンにすれば画面オフでも続きます。
  • 更新ボタンですぐに問い合わせます。
  • 探すモード(「探す」ボタン)はより頻繁に一定時間問い合わせ、その後続けるかどうかを確認します。トラッカーのバッテリーを多く使うので、普段使いではなく捜索用です。

トラッカーが衛星を捉えていれば、答えは毎回その時点のGPS位置です。犬が縁の下や建物の中など空が見えない場所にいる場合も トラッカーは応答しますが、最後に測位できた位置を繰り返します。Nelosはその位置がどれくらい前のものかを表示します。

セーフゾーン:犬が離れたことに気づく

セーフゾーンは、キャンプ場や山小屋、いつも犬が過ごす原っぱのまわりに地図上で描く円(半径100m〜2km)です。 新しい位置が届くたびにスマートフォンがゾーンの内外を確認し、犬が出たとき、そして戻ったときに通知します。 GPSの小さな誤差で誤報が出ないよう、Nelosは確認のための位置をもう一度待ちます。そのため通知は、境界を越えた瞬間ではなく数分以内に届くと考えてください。

セーフゾーンはスマートフォン上で動くので、無線機が接続され、トラッカーに届く範囲にある必要があります。柵ではなく、「様子を見に行こう」という合図です。

圏外で犬を見守るための準備

  1. トラッカーを選ぶ。対応トラッカーには、MeshCore導入済みで販売されているRAK WisMesh Tagと、先にMeshCoreの書き込みが必要なSenseCAP T1000-E(T1000-Eの設定)があります。
  2. 自分用の無線機を用意し、スマートフォンのNelosとペアリングします(はじめかた)。
  3. トラッカーを追加。チームで「動物」と犬のアイコンを選び、トラッカーをスマートフォンの横に置くと、Nelosが無線機と同じ周波数に設定します。
  4. 電波があるうちにオフラインマップをダウンロード。真っ白な画面の上の点では、そこへの道がわかりません。
  5. 首輪やハーネスにしっかり固定し、出かける前に屋外でテストします。少し離れて更新し、どこに表示されるかを確認しましょう。
  6. キャンプ地や敷地のまわりにセーフゾーンを設定します。

無料プランではチームごとにトラッカー1台まで使えます。買い切りのNelos Proでこの上限がなくなります。

通信距離を伸ばすコツ

LoRaの通信距離は箱に書かれた数字ではありません。開けた場所や丘の上からなら遠くまで届き、木々の茂る谷では何分の一にもなります。少しでも伸ばすには:

  • 探すときは無線機を高く持つか、高い場所へ移動する。
  • 無線機を車内や荷物の詰まったリュックの底に入れっぱなしにしない。
  • 山小屋、農地、いつものキャンプ場など同じ場所によく行くなら、高い場所にリピーターを置く。
  • 犬のトラッカーは地面に近いため、胸の高さで持つ無線機より届く距離が短くなることを覚えておく。

犬がいなくなったら

すぐに探すモードをオンにし、最後の位置へ向かい、応答がなければ高い場所へ移動しましょう。 圏外の森で迷子の犬を探す方法では、トラッカーが届く範囲の外にいる場合も含めて、手順を順番に説明しています。

知っておきたい限界

  • トラッカーがわかるのはトラッカーの位置です。首輪が外れたりバッテリーが切れたりすれば、そこで手がかりは途切れます。
  • GPSには空が見えることが必要です。深い木々や建物の中では、位置の精度が下がったり古くなったりします。
  • バッテリーの持ちはトラッカーと問い合わせの頻度によります。探すモードでは早く減るので、毎回出発前に充電しましょう。
  • LoRaの周波数は地域ごとに決まっています。自分の地域向けの機器を買い、トラッカーと無線機を同じ設定にしておきましょう。

よくある質問

犬用GPSトラッカーは圏外でも使えますか?

位置の送り方によります。携帯回線のトラッカーは犬の位置を把握していても、電波が戻るまで知らせることができません。独自の無線で送るトラッカー(NelosとLoRaトラッカー、または犬用の専用システム)は、無線の届く範囲であれば携帯回線なしで使えます。

月額料金なしで犬の居場所を確認できますか?

携帯回線も衛星も使わないトラッカーなら可能です。Nelosで使うLoRaトラッカーにはSIMも追跡サービスの料金もありません。受信機付きの犬用専用システムも月額はかかりませんが、本体価格は高めです。

圏外でもリアルタイムで追跡できますか?

1秒ごとではありません。Nelosではスマートフォンが数分ごとに、探すモードではより頻繁にトラッカーへ新しい位置を問い合わせます。トラッカーが無線の届く範囲にいれば、どちらへ向かえばよいかを知るには多くの場合十分です。

どのくらい離れていても確認できますか?

決まった数字はありません。開けた場所や高い場所からなら、深い森、谷底、建物の間よりずっと遠くまで届きます。よく行く場所なら、高い場所にリピーターを置くとカバー範囲を広げられます。

小型犬にも付けられますか?

RAK WisMesh TagやSenseCAP T1000-Eは、車のキーやクレジットカードほどの大きさです。中型・大型犬の首輪やハーネスには向いていますが、小型犬の場合は重さと大きさを事前に確認してください。

圏外での犬の見守り

電波が途切れる場所でも、愛犬の居場所を。

首輪に対応LoRaトラッカー、キャンプ地のまわりにセーフゾーン、いなくなったら探すモード。SIMカードも追跡の月額料金も不要です。